社長ブログ

構造的な弱点による雨漏りのリスク。

2017.2.20

本日から世田谷区で外壁防水改修工事に着工しました。
鉄骨造なんですが、新築して数年後から雨漏りが始まり、これまでいろんな業者が来て、何度も何度も雨漏り修理をしてきたけど、ずっと止まらないまま20年がすぎたという建物です。

最初に建物を見た時に問題点がすぐにわかりました。
構造的な問題というか、この建物が抱えている構造的な弱点です。
その弱点を抱えている以上、応急処置的な雨漏り修理では、ほぼ意味がないのは明白です。
応急処置的な雨漏り修理をして、その場は仮に雨漏りが止まったとしても、再発するリスクが高いだけでなく、いずれ他の箇所においても同じメカニズムの雨漏りが起きる可能性が高いのです。

ですので、お客様にはそのことを正直に伝えました。
対象となる外壁面の防水改修工事を実施する以外に根本的な解決法がないこと。
応急処置的な工事をやっても、再発したり他の場所で雨漏りが発生する可能性が高く、結果的にかけたお金が無駄になってしまうこと。
厳しい言い方になるけれど、中途半端にやるぐらいなら、むしろやらないほうが良いぐらいで、やるのであれば徹底的に根本的な解決を目指すべきであること。

これまで20年近くも雨漏りで苦労されてきたお客様ですので、私の言いたいことはしっかりと理解して頂けました。
まず最初に雨漏りの原因やメカニズムについて説明し、その私の説明に納得して頂けたからこそ、その後の対策についてのアドバイスもすんなり聞いて頂けたのだと思います。
つまり、雨漏りの原因がわかるからこそ、初めて雨漏りの解決策がわかるわけです。

これまでに関わってきた業者が全く雨漏りに関して(というよりも建物の構造に関して)無知だったため、こうして20年近くも苦しまれてきました。
でも、今回こうして私たちとご縁を頂きましたので、その苦しみはようやく終わりを告げることになります。
プロとして当たり前の仕事だと思っています。

最後になりましたが、この建物の構造的な弱点について専門的なお話を。
鉄骨造でありながら、建物の外壁の一部がR状(曲面)になっています。
そのR状の外壁はタイル仕上げで他の外壁はALC版の塗装仕上げです。

雨漏りしているのはR状タイル外壁の部分です。
雨漏り(及び建物の構造)に精通している人間なら、この時点でだいたいピンとくるはずです。
タイル外壁部分の外壁が◯◯◯◯◯であり、それが構造的な問題(弱点)となっていることに。

◯◯◯◯◯の部分はあえて伏せ字にしておきます。
まさか雨漏り110番グループ内にわからない人間はいないと思いますが(笑)、もし答え合わせをしたい場合は唐鎌までメッセージください。

ではでは。

僕の著書です→『自分を磨く「嫌われ仕事」の法則/経済界

音声でもお聴きいただけます。→オーディオブック版はコチラ

興味がある方は是非読んで(聴いて)みてください。

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